諸々全部まとめて俺持ちやしなぁ

是非行きたいと念じ、生涯一度は訪れるべき場所と、見定めておった。大願成就。くく、色々感謝するぜ、兄者よ。

「旅費から交通代、諸々全部まとめて俺持ちやしなぁ、きつきつ。本当に、御利益あるんだろうね」はは、任せろ。後々大勝利した暁にゃ、豪邸住まわせっぜ。

「はー・・・それは良いけど、この電車、何処へ向かってます?」細けぇ事は気にすんじゃありません。とりあえず、東京駅から新幹線乗った、大丈夫だろ。

「滅茶苦茶、不安すぎ。絶対これ佐賀県行く気せん」兄者は心配性過ぎ、もう少し大らかな心、寛容さを持ち、でっけぇ心で俺達舎弟を雇ってくれや。

「いや舎弟とか不要。お前も覚えねーぜ」まー俺を雇った事、嬉しく思う筈。「本当かよ。着くかすっげー不安状態で、何故そんな発想が」

そういえば、腹空かん?何か食おう。「お前…金は誰が…」腹減りで戦は出来ぬ、食わんと!

「幾つ弁当食う気だな。3つ目?」ふ、5つ目!「やめろ!はぁ出費が」